平成23年度 第4 回勉強会「自然主義教授法(ソブール他)と直接法(パーマー他)と日本における英語・日本語教育 への影響」

第4 回勉強会
「自然主義教授法(ソブール他)と直接法(パーマー他)と日本における英語・日本語教育
への影響」

日時: 2012 年1 月21 日(土)10:30~12:00
会場: 札幌エルプラザ4 階中研修室(札幌市北区北8 西3)
講師: 中川かず子氏
参加者数: 29 名(会員23 名、非会員6 名)

今回は講義形式で、教授法やその歴史についてのお話を聞きました。英語教育におけ
る自然主義教授法が日本に与えた影響、また現在一般的に用いられているコミュニカテ
ィブメソッドの背景などにふれ、現在の日本語教育に至る歴史を感じることができまし
た。これからも定期的にこのような講義形式の勉強会を行っていきたいと思いますので、
どうぞお楽しみに! (研修事業担当 平田未季)

【アンケート】
日本語教育歴: 未経験2 名、3 年未満6 名、3~5 年1 名、6~10 年1 名、
11 年~15 年1 名、16 年以上3 名
所属機関: IAY 日本語養成講座2 名、北海道エココミュニケーション専門学校2 名、
北海道大学大学院1 名、日本語ボランティアたんぽぽ1 名
大学(大学名未記入)1 名、北海道留学生センター1 名、
年齢: 20 代4 名、30 代2 名、40 代5 名、50 代1 名、60 代以上2 名
会員種別: 会員9 名、非会員5 名
内容について、次のようなご意見をいただきました。
・ 普段聞くことがなかなかできないことなので、とてもよかった。(4 名)
・ 外国語教授法の流れがわかり、大変興味深かった。
・ 一般の教授法の歴史や、能力試験対策本に書いてある一面的なことだけではなく、グ
アン式が中級以上も想定していることや、ベルリッツ式が時代とともに変わってきた
ことなど、なかなか知られていないことなどにも言及され、とてもためになった。
・ 教授法の勉強をしていたときの記憶を掘り起こしながら聞かせていただいた。細かい
内容で面白かった。
・ もう少し実践に絡めたお話も聞きたかった。現在の現場にどのように取り入れられて
いるかなど。
・ 久々に「講義」を聞いて楽しかった。紹介された本のコピーなどを見てみたかった。

【感想文 高橋かつ子】
日本語教育ネットワーク勉強会には、日程上の都合で参加できないことが多く残念な
思いをしていましたが、今回はタイミングが良く初めて参加できました。教授法に関す
る内容で少しアカデミックすぎて私には難しいかもしれないと不安な思いを抱きつつ参
加しましたが、中川先生が優しい語り口で丁寧に説明してくださり、とても分かりやす
く最後まで興味深く聞くことができました。参加して本当に良かったと思います。
教授法の歴史については、教育能力検定試験受験のために概論を学習した位で、漠然
と捉えているだけでしたが、今回のお話を聞いてそれぞれのメソッドの違いや、英語教
育と日本語教育との繋がりが理解できただけでなく、研究者の研究への取り組みや教育
実践にも思いが馳せられて、こういう先人の理論と実践の業績の上に、現在私達が実践
している教授法が一連の流れの中で繋がっていると感じることができました。自然主義
教授法の理念が強く影響を与えていることも改めて理解できました。中川先生が紹介し
てくださったいろいろな古い日本語教科書に実際に触れられたのも面白い経験でした。
今回は本当にありがとうございました。今後も勉強会にはできるだけ参加していきた
いと思います。

以上

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