北海道大学国際本部留学生センター主催 第23回日本語・日本語教育研修会
題目:電子メディア時代に対応した日本語教育-メディアを介した日本語からヒントをもらう-
講師:三宅 和子 氏(東洋大学文学部教授)
私たちがメディアに囲まれて生活していることを,今ほど実感した時代はないでしょう。メディアは人間の身体感,世界観,コミュニケーションのあり方を変容させる力をもっています。様々なメディアがコミュニケーションに関わっている現在,日本語教育においても「メディアの介在」を認識し,それを有効に利用することが求められています。講演ではまず,コミュニケーションの歴史の中でメディアが果たしてきた役割,そして近年の電子メディアの浸透と私たちの言語行動の変化についてお話します。ワークショップでは,実際に交わされたメールやアンケート調査などの資料を使いながら,対面のコミュニケーションとの違いや学習者の日本語使用の問題点などをいっしょに考えていきたいと思います。
とき:2012年9月22日(土) 10:00~15:00(講演:10:00~11:30、ワークショップ:13:00~15:00)
ところ:北海道大学国際本部留学生センター2F大講義室
参加費:無料 ※ 事前のお申し込みは必要ありません。当日会場へ直接お越しください。
お問い合わせ先:チョン ヘソン(北海道大学留学生センター)
jung@oia.hokudai.ac.jp,
TEL: 011-706-8011 (直通)
■講師プロフィール
三宅 和子(みやけ かずこ)
福岡県生まれ。編集者を経て英国バッキンガム大学で日本語教育に携る。筑波大学大学院修了後,筑波大学留学生センターと東洋大学短期大学で日本語を留学生に教える。現在,東洋大学文学部教授。専門は日本語学、語用論、社会言語学。近年の研究の関心は,メディアを介した言語行動, 日本語母語話者の言語規範と配慮。
<著書>『日本語の対人関係把握と配慮言語行動』(ひつじ書房),『メディアとことば』第1,2,4巻(共編著,ひつじ書房),『アカデミック・ジャパニーズの挑戦』(共編著,ひつじ書房),「SAPL」『日本語教授法ワークショップ』鎌田修他編(凡人社)など。