【事業名】
「日本語教材まつり2015 in 札幌 日本語教育の読み書きを考える」
【内容/スケジュール】
10:00~11:30 【基調講演:語彙読解システムの構築―1万語覚えよう!―】
山内博之/実践女子大学文学部国文学科教授
英語教育においては、「めざせ100万語!」という標語とともに多読が定着し、一般の書店でも、いわゆる多読本やペーパーバックが置かれることが多くなっている。しかし、その一方で、多読は、語彙の習得には寄与しないのではないかという声も挙がっている。本講演では、語彙の習得に寄与する「語彙読解システム」の構築を提案する。英語教育における多読では、とにかくたくさん読むこと、つまり、学習者が読む延べ語数の多さに重きを置くが、本講演で提案する「語彙読解システム」においては、教材の異なり語のバリエーションに重きを置く。「100万語読もう!」という英語教育の多読に対し、「1万語覚えよう!」という目標を持つのが、本講演で提案する「語彙読解システム」の特徴である。
11:30~12:30 【休 憩】
12:30~13:40 【セミナー① 楽しく「読み書き」の活動を進めるために】
澤田幸子/一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)日本語講師
テーマ書籍/『日本語 読み書きのたね』
初級レベルの学習者との活動では、最初は「話すこと」に重点が置かれることが多いですが、学習が進むにつれて「読むこと」「書くこと」にも関心が向いてきます。特に「生活者としての外国人」にとって、読み書きの能力は生活を円滑に運営していく上で欠かせません。「何か適当な読む教材がほしい」「書くことをどのようにサポートしたらいいのだろうか」。この『日本語 読み書きのたね』は、地域日本語教室の学習者、支援者双方のそのような声から生まれた教材で、既刊『日本語おしゃべりのたね』の姉妹版です。
今回は『日本語読み書きのたね』の内容と具体的な活用法をご紹介し、楽しく「読み書き」の活動を進める方法を皆さんと一緒に考えたいと思います。
13:50~15:00 【セミナー② 子どもたちが漢字が大好きになる秘訣 ~「かんじ 大好き」シリーズを使って】
関口明子/国際日本語普及協会(AJALT)理事長
テーマ書籍/『かんじだいすき』
日本語を学ぶ世界の子どもたちにとって高いハードルである漢字学習を、できるだけ負担を少なくし、「わかる!」「あっ、できる!」の積み重ねで達成感につなげていくことが最初のステップです。そして漢字が大好きになっていってほしいと願って作成したのが「かんじだいすき」シリーズです。同シリーズを使って、楽しく漢字学習をしながら学校の授業についていける日本語の底力をつけることが次のステップであり、目標です。
15:10~16:20 【セミナー③ 読解につながる文字学習】
本田弘之/北陸先端科学技術大学院大学教授
テーマ書籍/『すぐ書ける!きれいに書ける! ひらがな・カタカナ練習ノート』
日本語はむずかしい言語ではありませんが、文字体系は世界で一番複雑です。ですから、日本語の読解教育は、文字の学習からはじめなければなりません。ところが、いままで日本語学習者の多くが漢字圏出身者でしめられていたため、文字教材が軽視される傾向がありました。『ひらがな・カタカナ練習ノート』は非漢字圏の学習者のことを考えてつくられた本格的な練習帳です。その教材の意味と使い方を考えていきます。
【日時】
8月29日(土)10:00~16:20(受付開始9:30~)
【会場】
札幌コンベンションセンター中ホール(札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1地下鉄東札幌駅より徒歩8分)
【参加費】
北海道日本語教育ネットワーク会員:無料 非会員:500円(税込)
【申込】
申し込み:イベント名,開催日時,申込者氏名(ふりがなも)、電話番号またはメールアドレスを下記宛にご連絡の上お申し込みください。
問い合わせ/申し込み先:凡人社営業部(担当:坂井)
TEL:03-3263-3959 FAX:03-6733-7887
E-mail:ksakai@bonjinsha.co.jp
※定 員200名(先着順。定員になり次第締め切ります)
【主催/共済】
主 催:アルク、スリーエーネットワーク、凡人社
共 催:北海道日本語教育ネットワーク
※当日、各研修の題材書籍や日本語教材の展示・販売を予定しております。会場限定での割り引きあり!
※内容/スケジュールは変更の場合もございます。
【告知動画】
当日は話題のロボットペッパー君がやってきます!こちらも合わせてご覧ください。
○ショートバージョン
○アルクのFBで
https://www.facebook.com/alc.nihongo?fref=ts